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女神記 じょしんき

桐野夏生の「女神記」を読んだ。

南の島で巫女の一族として生まれた少女ナミマの物語。
独特な島の風土風習のなかで、
ナミマの背負った宿命も生き様もかなり強烈。

そのナミマが神話の女神様イザナミと出会うことになる。
この女神が人間くさくて痛々しくて切ない。
女神様はどこまでも感情的で、
ひとりの女としての思いを捨てきれないでいる。
そこがこの物語のポイントなのかもしれない。

桐野夏生らしいグロテスクさも毒もこの作品ではあまり出していない。
そのぶん一気に読めておもしろかったので★★★★☆。
by nya_ponpon | 2009-07-08 10:22 | 本.映画のこと | Comments(0)
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